第千五十六段 鶴岡市にあるイタリアンレストラン
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年の晩秋
出羽の国は鶴岡にあるイタリアンレストラン
「アル・ケッチーノ」へ行きランチを
楽しみ歌を
紅葉の 蔦の絡まる レストラン
遠路を来たる 甲斐ある味ぞ
と詠み 評判に違はぬ味・持て成し・雰囲気
料理の量などに満足感を覚へけり。
しかして、その男の評価の高き店にのみ言ふ
「また来よふ」といひ出でけり。
三河の国からはいささか遠き出羽の国なれば
いつまた行けるかは覚束なき事とぞ覚ゆ。