新編・伊勢物語 第千四十二段 短き命の蝉に問ふ歌 星原二郎 第千四十二段 短き命の蝉に問ふ歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年十二月二日 京都は京丹後市にて開催の 京丹後市小町ろまん全国短歌大会に 次の作品 悔ひはなく 歌ひ終へたる 命かと 蝉どもに問ひ わが身思はゆ を事前に提出し臨みけり。 歌の心は万葉の「物寄陳心」に倣ひての作にて おのが身を顧みての作なり。 しかして短歌大会での結果は 此の作もまた選に漏れ悔しき思ひをいだきけり。