第千六段 下諏訪温泉郷の「旦過の湯」の名前の意味
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年の秋
信州は下諏訪温泉郷にある
「旦過の湯」へと行きけり。
行きて名物風呂の四十七度といふ超高温の
源泉を楽しみ出でて帰り際に
受付の女人に由来を問ひ
歌を
旦過の湯 名前の由来 訊ぬれば
病を癒やしし 僧の寮とふ
と詠みけり。詳しくは近くに有りし某寺院の
若き修行僧の寮の名前なりとふ。
そこの或る修行僧、病に罹りしが此処の
温泉にて癒されし故なりとぞ。
常に携帯の広辞苑に「旦過」を繙けば
確かに「夕べに来たりて、翌朝には行き過ぎる」の
意にして、修行僧が一夜の宿泊をする事。
またはその宿泊所。旦過寮。とあり
知らざる事を恥けり。