第九百九十五段 棟方志功師の最高傑作
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年九月十五日発行の
立春短歌会の季刊誌「立春264号」に
『釈迦十大弟子』を発表し
評価を世に問ひけり。
第十三首目は志功師の最高傑作は
『釈迦十大弟子』とぞ覚ゆれば
志功師に 数多の作は あるなれど
この連作ぞ 最高傑作
と詠みけり。
棟方志功はその生涯に於いて
膨大なる作品の遺したる
西洋のピカソにも劣らぬ大天才の
芸術家にして
出世作の日本武尊を叙事詩にした
伊藤一英作の「大和し美し」より
はじまる彼の画業の中で頂点を極めたる作なりと
固く信じるものなり。