新編・伊勢物語 第九百五十一段 シベリアでの抑留話 星原二郎第九百五十一段 シベリアでの抑留話 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年八月十五日の 終戦記念日にあたり 歌を シベリアの 抑留話 幾度と 聞かせくれたる 国語教師は と詠み その男の母校の桜ヶ丘高等学校の 三年生の時の金子先生を懐かしく 思ひ出しけり。