新編・伊勢物語 第九百二十四段 拙き英語(前半) 星原二郎第九百二十四段 拙き英語(前半) 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成十五年六月中旬 気の合ふ野球好きの友と アメリカはシアトルへとイチローの試合を見ることだけを 目的に行きけり。行きて試合の始まるまでの時間を持て余し アメリカ入国時の様子、及び英会話のレベルを歌に 片足は 義足の友にて 入国の 審査厳しく 調べられけり 思ひ浮かぶ 吾の英語の 貧しさよ 珈琲頼みて ココアいで来ぬ 同行の 友の英語も 拙くて 身ぶり手ぶりに 意思を伝へぬ