新編・伊勢物語 第九百三段 知立駅前のビルの愛称 その弐 星原二郎第九百三段 知立駅前のビルの愛称 その弐 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の春 知立駅前に建設中の21階建てのビルが 愛称を募集中に目がとまり その賞金を狙ひ 愛称を 「フレンド知立」が よからむと思ひ 愛称の理由・説明の欄に 歌を 「知立」の 訓は「ともだち」 その英語の 「フレンド知立」が このビルに似合ふ を付けて、応募し結果発表の日を待ちけり。 されどこの愛称も選に漏れ悔しがりけり。