新編・伊勢物語 第八百八十段 天の御柱(前半) 星原二郎第八百八十段 天の御柱(前半) 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の晩春、 古代史を訪ね沼(ぬ)島へ行きけり。 行きて歌を 久方の 天の瓊矛ゆ したたりて なれる磤馭慮(おのころ)島とふ沼島 開闢の 天の御柱の おん跡と 今も立ちます 上立(かみだて)神岩