第八百三十九段 珈琲チケット
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、朝ごと 市内にある五ヶ所の喫茶店を
その日の気分にて決めモーニングに行けり。
その内、コメダ珈琲店と「らんぷ」は珈琲チケットを
購入し利用してゐたり。
ある時期、続けて「らんぷ」にてコメダ珈琲店の
珈琲チケットを会計の折に誤りて出し恥を掻きけり。
しかして後の日、今度はコメダ珈琲店にて「らんぷ」の
珈琲チケットを出しまたまた恥を掻き
歌を
「コメダ」にて 「らんぷ」のチケット 「らんぷ」にて
「コメダ」を出だす まだらボケにや
と詠み 単なる小さきミスと開き直り
コメダ珈琲店を出でにけり。