新編・伊勢物語 第八百二十三段 糟谷家邸宅 星原二郎第八百二十三段 糟谷家邸宅 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年三月八日発行の 短歌誌「立春262号」に連作『吉良吟行』を 発表し世に問ひけり。 連作の三首目は 糟谷家に 糟谷家ゆゑの しきたりの ありて累累 栄え続きぬ と詠み この地方きっての豪商のかっての 繁栄ぶりを偲びけり。