新編・伊勢物語 第八百十五段 信州の塩の諺 星原二郎第八百十五段 信州の塩の諺 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年三月八日発行の 短歌誌「立春262号」に連作『塩を』を 発表し世に問ひけり。 連作の十首目は 信州に 「銭は貸しても塩貸すな」 諺ありき かつての生活(たつき) 歌の心は昨年の秋に 西尾市吉良にある塩田体験館「吉良饗庭塩の里」にて 館長より製塩の歴史の説明を受けての作なり。