第六百九十段 ちんちんかもかもの歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成三十年二月、肥前の国は白石町での
「第18回 歌垣の里 白石 三十一文字コンテスト」に
次の歌
あなにやし 愛女と吾は あなにゑや
愛老男と汝は ちんちんかもかも
をもて応募し入選通知を待ちけり。
(註)〈あなにやし〉とは漢字での表記は〈美哉〉
意は〈ああ美しきことよ〉
〈あなにゑや〉も漢字での表記は〈美哉〉
意は同じく〈ああ美しきことよ〉
〈愛女〉とは〈愛すべき女〉
〈愛老男〉とは〈愛すべき老いたる男〉
〈ちんちんかもかも〉 とは
男女の仲が極めて睦まじき事
歌の心 理解いだだけたることと存じ上げる。
しかして、この歌にもまた入選通知
その男の許には届かず二月の〈白石 三十一文字コンテスト〉の大会当日を迎へけり。