新編・伊勢物語 第七百八十六段 羽生結弦の眼の表情 星原二郎

第七百八十六段　羽生結弦の眼の表情

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、平成三十年二月十七日

平昌オリンピックの

男子フィギュアスケートのフリー演技を観戦し

歌を

鬼気迫る　羽生結弦の　演技前の

　眼の表情に　背筋ふるへぬ

と詠み　演技を注目し

金メダル獲得に拍手を送りけり。

しかして、演技前と表彰台にて金メダル授与の

時の表情の違ひは　夜叉と菩薩ほどの

違ひと思ひつつ

オリンピック二連覇の偉業に

惜しみなく拍手を送りけり。