新編・伊勢物語 第七百三十五段 四字熟語の彼岸中日の歌 星原二郎第七百三十五段 四字熟語の彼岸中日の歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年十二月十四日 短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を 発表し世に問ひけり。 連作の十四首目は またひとり 幽世へ立ちし 係累の ありて寂しき 彼岸中日 歌の心はその男の 数少なくなりたる親族(うから)・兄弟(はらから)の一人を 癌に喪ひし折の嘆きを詠みたる作なり。 ※係累とは血によりて繋がりたる者等の事なり。