第七百三十三段 四字熟語の似て非なる歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年十二月十四日
短歌誌「立春261号」に連作『四字熟語』を
発表し世に問ひけり。
連作の十二首目は
歌俳句・柔道空手・囲碁将棋
野球蹴球 似たれどみな非
歌の心(内容)はどれもこれも共通点はあれども
全くの別々の物にてたとへば
囲碁は「打つ」といひ
将棋は「指す」といひ
俳句はひねり 数詞は一句二句と数へ
和歌はひねるものに非ず 一句二句と数へず
一首二首と数へるものなれども混同する者
多ければ嘆きての作なり。