第六百九十一段 大山祇神社の神事の一人相撲
昔、男ありけり。今も男あり。
旧暦の五月五日に開催の
大山祇神社の神事の一人相撲を見に行きけり。
大祭にては一力山が目に見えぬ稲の精霊と
相撲をとる一人相撲にて
その男、歌を
目に見えぬ 神を相手に 取る相撲
一人相撲と 見ることなかれ
神と人 一勝一敗の 三番目
力士投げられ 豊年満作
大山祇の 大神祀る おん前の
御桟敷殿の 御田植神事
と詠み 神前に奉納し
日本の神事の多様性を肯ひけり。
もっとも日本には八百万の神々 在せば
神事も多様なる事 何の不思議も
あらざるとぞ覚ゆ。
※【大山祇の…】の歌の【O(オ)】の音韻、如何にや?