新編・伊勢物語 第六百八十八段 相撲(前編) 星原二郎第六百八十八段 相撲(前編) 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成三十年の一年納(おさめ)の九州場所を前に 此の一年の大相撲をふり返り 歌を わが国の 国技にあれば 相撲(さうぼく)も 礼(ゐや)もて始まり 礼もて終はる 格闘技 否よ芸能 それもまた 否よと思ふ 神事といはむ 野見宿禰 当麻蹶速の 取り組みゆ 相撲(すまひ)の節会 連綿と今に