第六百八十五段 空海が名付けし猿渡川
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年
知立の三弘法の一つ
遍照院へと行きけり。
行きて知立市内を流るる猿渡川の
名前の由来を思ひ歌を
川の名の 猿渡川は 空海の
命名にして 猿より学ぶ
と詠みけり。命名の由来とは
空海が或る日、橋の無き川に差し掛かると
その川を渡らむとする親猿と3匹の子猿を見掛けたり。
兄猿と弟猿2匹は仲良からず。して如何様に川を渡らむかを
見てゐたり。親猿は自分が居らぬ場所にては兄猿と弟猿を一緒にすることなく
賢くも三匹の子猿を対岸まで背負ひて
渡しけり。空海は親猿の知恵にいたく感心し、
ゆゑにこの川を猿渡川と名付けしとぞ。
賢明なる読者子に其の方法を考へていただきたく
願ひ申し上げ奉る。
正解は第六百八十六段にて。
(なほ親猿が背負へるのは子猿一匹なり)