新編・伊勢物語 第六百八十二段 遍照院にて(中編) 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第六百八十二段 遍照院にて(中編)

 

御逗留 ひと月にして 数々の

伝説のこし み教へひろまる

 

ここ知立 巡錫遊化より 千二百年

数多の伝説 語り継ぎ来ぬ

 

遍照院に 糟谷磯丸 おとなひて

歌を詠みたりと 語るひとあり

 

※糟谷磯丸をご存知にや?

彼は江戸時代の末期、伊良湖の漁師の子と生まれ

かな文字一字すら読めねども

四十歳近くとなりて文字を習ひ

歌を習ひ「伊良湖の歌ひじり」とまで

言はれたる者なり。

その男があげる三河の歌人の第一人者なり。

詠みたる歌は

「世々かけて 枯れず老せず 栄えゆく

  これぞ御衣木の きとくなるらん」

(「きとく」とは「奇特」にして

 其の意は見返弘法大師を褒め讃へたる歌と覚ゆ)