新編・伊勢物語 第六百七十八段 能登の縄文真脇遺跡(後編) 星原二郎第六百七十八段 能登の縄文真脇遺跡(後編) 一漁に 数十頭の 豊漁にて 浜湧き喜ぶ 人々のかほ 海豚漁 野蛮なりとふ 欧米の 非難に毅然と 立ち対ふべし 一頭に 七浦うるほふ 勇魚漁 余すところなく 全身いただく 勇魚一頭 七浦潤す みめぐみに 与りて来し 能登の海人(あまびと) と詠み 北陸地方にのみ見られる 縄文時代の環状木柱遺構の内側に佇み 眼(まなこ)を閉ぢ 縄文の代の人と歌を通して コミュニケーションを取りけり。