新編・伊勢物語 第六百四十七段 弥勒への道(其の壱) 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第六百四十七段 弥勒への道(其の) 

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、平成二十九年の秋

憧れやまぬ弥勒菩薩への思ひを

連作の歌に詠みけり。

 

千歳(せんざい) 瞑目つひに 成し了へて

泉に(いつ)く 裸形観音

 

聖地へと 五体投地を 繰り返し

私心(わたくしごころ) 既に遠のく

 

神通力 (もてあそ)びたる (とが)ありて

賓頭盧(びんづる)尊者は ()(がん)にとどまる

  

闇に顕つ 愛染明王の 箴言の

  親炙に浴し 振り払ひ来つ

 

これの世の 苦悩のことは (とも)とする

  地蔵菩薩に (しか)と恃みて