第六百四段 択捉島の温泉
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、平成二十九年八月十日の
知立文化協会所属の立俊短歌会の
月例歌会に臨みかねて提出したる
歌は
身は三河 願ひは遠く 択捉の
温泉浴みたし 何ゆゑ航けぬ
にて高得点を狙ひけり。
歌の心は北海道の北方領土の島のひとつ
択捉島へと堂々と渡り火山島なれば
数多あると言ふ温泉浴を願ひしものなり。
韻文としては<mi>と<yu>音韻、如何なりや?
して、月例歌会の結果は高点には至らぬものの
内容には賛同を得て帰路に就きけり。