新編・伊勢物語 第六百三段 想定外の出来事 星原二郎第六百三段 想定外の出来事 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、或る地方への旅での感慨を 歌に 想定外の 事の起こるは 想定内 ひとりの旅の 四日目の朝 と詠み 天候急変、道路渋滞、体調不良、資料紛失 などなどの出来事も旅の一部と諾ひ旅を続けけり。