新編・伊勢物語 第五百八十七段 祖父の形見の賽 星原二郎 第五百八十七段 祖父の形見の賽 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、平成二十九年 祖父の命日の七月二十一日を前後して 歌を 亡き祖父の 形見の象牙の 賽二つ 命日近み 振りて偲ばむ と、詠み 遊び人であったかは 今となっては 定かならざる祖父のことを懐かしく思ひ出しけり。