第五百二十二段 知立市八橋のかきつばた短歌大会
昔、男ありけり。 今も男あり。
その男、平成二十九年五月七日
知立市八橋での かきつばた短歌大会に出席し
かねて主催者に提出したる歌は
杜若の うらむらさきの 花影や
別れて遠き ひとの恋しき
にて入賞を狙ひけり。
されど、自信の作なりしが参加者に賛同をいただけず
最高得点に与へられる知立市長賞も、次点の知立市議会賞も
三位の知立市観光協会賞の入賞をも逃し悔しがりけり。
(なほ「うらむらさき」とは漢字にては「末紫」と表記し
古来より「恨む」に掛けて使はれし古語の歌言葉にて、
意はむらさき色。してこの歌の本意は現代語感覚の「恨む」
にあらずなり。その男、未練がましき男とぞ覚ゆ。)