新編・伊勢物語 第四百九十段 福寿草の花 星原二郎第四百九十段 福寿草の花 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年の春卯月 岐阜県は恵那市の上矢作の大平にある福寿草の里へと行き 歌を 上矢作 大平の里は 招福の 福寿草の花 畔にいつぱい と詠み 数千株の今をまさに盛りと咲きゐる福寿草の花を賞(め)で 其の名の如く幸福と長寿にあやかり 花言葉の「招福」を願ひけり。