第四百八十四段 龍河温泉にて土佐の地酒の酔鯨を飲む
昔、男ありけり。今も男ありけり。
その男、平成二十九年の春弥生
四国は土佐の高知へ龍河温泉へと行きけり。
土佐の山峡のいで湯の楽しみ
かつ土佐といへば、やはり鰹のたたきに舌鼓を打ち
歌を
みんなみの 土佐の鰹の たたきこそ
美味なれいざや 酔鯨飲まな
と詠み 数ある土佐の地酒の中より
選びたる「酔鯨酒造」の銘酒を
かの土佐の幕末期の藩主である山内容堂公に
倣ひ♪昨は橋南に飲み、今日は橋北に酔ふ
酒あり飲むべし、吾酔ふべし♫
と唄ひ自らを「鯨海酔候」と称しし殿を真似て
大いに飲み土佐の夜を過ごしけり。