第四百九段 今年のテーマは昇華
昔、男ありけり。今も男ありけり。
その男、年々の年頭にあたり
その年の年間の創作テーマを決めけり。
しかして、平成二十九年は「昇華」と
閃きを持ちて決めけり。
因みに「昇華」を広辞苑に繙けば
意味の二番目に
「精神分析にて、充足され得ぬ性的エネルギーが
社会的価値の高き芸術活動、または宗教活動に置換される事」
とありて
歌を
この年の 年間テーマを 「昇華」とぞ
思ひ定めて 詠みはじめけり
と詠みしかど、思ひ浮かぶは戯れの俳句ばかりにて
「昇華」には程遠きかと嘆きけり。