新編・伊勢物語 第四百二段 時刻表 星原二郎第四百二段 時刻表 昔、男ありけり。今も男ありけり。その男、列車での旅も好めり。六十代の半ばとなり時折 購ふ「JR時刻表」の大判を初めて買ひ求め歌を 時刻表 文字の大きを 選びては 購ふ吾は 老いにけらしも と 詠み 老いても衰へぬ旅行への欲に半ば諦め、半ば自らを褒め呆れけり。