新編・伊勢物語 第三百七十一段 熊襲の国の倭建 星原二郎第三百七十一段 熊襲の国の倭建 昔、男ありけり。今も男ありけり。その男、平成二十八年十一月 鹿児島の熊襲の棲みしと伝はる岩屋へと行きけり。行きて歌を 女装せし 倭建の 御姿を 雫したたる この穴に思ふ 今にしも 熊襲の族(やから) 岩穴の 奥より現れ いづるがにあり と 詠み 熊襲(くまそ)建(たける)を討ち、勇気を讃へられ名前を賜りし若き日の小碓命の御姿を思ひ浮かべけり。