新編・伊勢物語 第三百十五段 碧南のうなぎ屋 星原二郎第三百十五段 碧南のうなぎ屋 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、碧南市にある海徳寺へ行きけり。 参拝を済ませ境内より出でて 門前へ 出づれば鰻の 焼く匂ひ 誘はれ昼食(ひる)と 暖簾をくぐる と 詠み 海徳寺参道にある老舗うなぎ屋「十一屋(とちや)」の うな丼を食(を)し足らひけり。