第二百八十七段 秋田玉川温泉
昔、男ありけり。 今も男ありけり。
その男、平成二十八年八月末 ラヂウム温泉の玉川温泉へと
行きけり。行きて歌を
たどり着き まづ飲む山の 玲瓏の
湧き水橅の 木陰流るる
携帯電話の 電波届かぬ 山なれば
雑事忘れて くつろぐ吾は
強酸の いで湯あふれて 流れ込む
玉川は魚を 久しく棲ませず
岩盤に 体横たへ ラヂウムを
浴びて癒さむと 病める人々
と 詠み ラヂウムの温泉を浴び、岩盤に
横たはり癌無ければ、予防に効果あれと
虫の良き願ひをいだきけり。