新編・伊勢物語 第二百七十三段 盂蘭盆会の送り火 星原二郎第二百七十三段 盂蘭盆会の送り火 むかし、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十八年八月の盂蘭盆会の行事を 終へるにあたり 歌を 茄子(なすび)なる 牛の背に乗り 帰りませ 送り火焚きて はらからを送る と詠み、御先祖様一行をあの世へと見送りけり。 合掌礼拝。