第二百二十六段 邪馬台国
昔、男ありけり。 今も男あり。
その男、平成二十八年夏
吉野ヶ里遺跡の上に立ちて、遠き古代に思ひを
馳せて歌を
邪馬台国は いづこにありや 数十冊
数百編の 論文あれど
九州か または畿内か 決まらねど
邪馬台国に 興味は尽きず
盲目の 宮崎康平 九州を
くまなく歩み 調べしといふ
筑紫には 大和・山門の 地名あり
邪馬台国と 関りありや
と 詠みて 「まぼろしの邪馬台国」の著者である
宮崎康平氏に、今もまぼろしの邪馬台国のままであると
伝へ場所論争にいづれの日にか加はらむと願ひけり。