新編・伊勢物語 第百十六段 続・旅の歌  星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第百六段 続・旅の歌 

むかし、男ありけり。今も男あり。

その男、若き頃より旅をなん好みけり。

ある日、旅立つ早朝に歌を

 旅先の 天気のことは 気にはなれ

   天にまかせて 出で立つ吾は

と詠み、晴れもよし

雨もまたよしと思ひつつ

【天候に対して不平不満を言ってはならぬ】と

言ひをりし祖母 懐かしく思ひ出しけり。