このブログを見て頂いた皆さん、如何お過ごしでしょうか?。
今回は、コソボ訪問において、個人的に最も注目していた、「ペヤ」という街についてご紹介したいと思います。
日本から出発して4日目。
この日は、首都のプリシュティナから、ペヤという街(セルビア語では、ペチと呼びます)への日帰り旅行にいきました。
コソボが「国」として独立宣言したのが、今から10年前の2008年ですが、
元々領土内にあったセルビア共和国は、今現在、このコソボの独立を一切認めていません。
様々な理由が重なっているのも一因なのですが、
この、コソボ共和国内に、セルビア人の心の拠り所とする「セルビア正教」の聖地がコソボ領内に残ってることが、大きな原因とされています。
その、「セルビア正教」の聖地が、ここペヤにあります。
ちなみに、「セルビア正教」の聖地の教会や修道院は、ユネスコの世界遺産に登録されています。
さらに、これらの世界遺産は、同時に危機遺産にもなってます。
だかしかし、ユネスコに登録されてる世界遺産は、「セルビア共和国」で登録されており、コソボ領内とは表記されてません。
こういう複雑な背景がある事情がどうなっているのか、自らの眼で見てみようと思いました。
昨日のバスの乗り方で大変だったため、不安ではありましたが、この日はバスターミナルに入ることが出来ました。
入場料、10セントユーロ。
こんなことだけで、ひと安心(^_^)。
ところが…。
朝6時半に向かい、事前情報でネットで調べてた、朝いちに経つ7時のバスに乗ろうとしたら、ターミナルの人から、「朝8時が最初だ」と言われる。
えっ( ̄◇ ̄;)。
調べた情報と、違うな~。
バスターミナルのバス前にある店でケバブを頼み、ターミナル内の様子を見てたら、ペヤ行きのバスが7時15分頃到着。
運転手に聞いたら「7時半に動くよ~」と。
朝いちのペヤ行きのバスの情報をまとめると
ネット→朝7時
ターミナルの人→朝8時
正解→朝7時半
でした。
ここのバスターミナル、嫌いになりそう(‥;)。
7時半のバスに乗り、8時45分頃ペヤの街に到着。
うん。なんかいい感じの地方の街です。
ここから、まずは最初に「ヴィソキ、デジャニ修道院」という所を目指します。
ここは、1300年代に建てられた、セルビア教でも歴史が長い修道院ですが、ペヤの街からは更にバスに乗り替えないと行けません。
ガイドブックや、ターミナルの掲示板では、ここにいくためのバスは頻発してると書いてました。
しかし実際には、9時半発のバスしかありませんでした。
あれっ?。
この日は日曜日、だからかな~。
もー、コソボって国は(*_*)。
これが、9時半発のバス。
デジャニという街で降りなきゃならないため、運転手さんに教えてもらおうと思い、1番前の席へ。
その後、私の隣に座った少し年配の女性に話し掛け、デジャニで降りる旨を伝えると、
私がいく場所を悟ってくれ、バス降りてからの道順を丁寧に教えてくれました。
その方曰く、「何も標識がないから心配になるけど、信じて進んで」と。
世界遺産に登録されてる建物なのに、本当かな~と半信半疑でした。
がしかし、このアドバイスがその後すぐ助けられることとなります。
ペヤから出発して20分程で、デジャニに到着。
「その道を進み5分程行くと分かれ道があるから、右に進んで」。
なるほど
よし、右に行こう。
そして、おばさんの言葉を思い出す。
「とにかく、この道を真っ直ぐ進む。
何もないけど、信じて進む」。
本当だ。分かれ道だ❕。
そして、分かれ道のその奥に、NATO軍の検問所がありました。
パスポートと見せるだけで、簡単に通過。
やった~。着いた(^^)。
おばさんに話掛けられてなかったら、これはわからないな~。
助かった。
あの奥に見える白い建物が、「ヴィソキ、デジャニ修道院」です。
入口にも、NATO軍が警備して、ここではパスポートチェックの他に、名簿に名前を書いたり、手荷物は入口に置いておくよう指示されたりして、入場手続きをしました。
そしてこれが入館証になります。
これを胸のあたりに掲げます。
実は、ここの修道院に手投げ弾が投げ込まれたことがあるそうで、
もし、このような事態が、もし滞在中に起きたら、この入館証が敵かテロリストかを見分ける目印となるため、生死の境を分ける「しるし」になります。
しっかり見えるように入館証を掲げ、いざ入館します。
ちなみに、入館料は取られませんでした。
いよいよ、ヴィソキ、デジャニ修道院に入ります。
次回は、この内部の模様をお伝えしたいと思います。
本当は内部撮影不可ですが、少しですが撮影許可がでました。必見です。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
ちゃお