我が家の庭に植えてあるチューリップの花が、ほんの少しですが開き始めました。ユスラウメの花も、椿の花もここ何日かで爆発したかのように咲いています。春はもうすぐそこまで来ているなぁ、と実感。
さて今日の本題です。
先日、お世話になっている方から電話が入ってきました。久しぶりと思いながらもお話をしていたら、「実は・・・ 娘が亡くなりました」。そんな・・・ この場を借りて、故人のご冥福をお祈り申し上げます。
人生の第三コーナーを回った自分よりも若い人が、亡くなってしまうのは本当に切ないことです。
その娘さんは突然亡くなってしまったので使っていたiPhoneのパスコードがわからず、娘さんつながりの人達への連絡や、撮った写真が取り出せなくて困っているとの事。
とっさに頭に浮かんだのは、以前FBIの犯罪捜査でiPhoneのパスコードロック解除協力依頼をアップル社が断ったニュースです。
FBIで駄目なのだから、一般人では確実に駄目でしょう。と思いながらも一縷の望みをかけて親族の方に代わってアップルのサポートに相談してみました。
やり取りを要約すると
・パスコードロックがかかっていたら、アップル社でも解除不可。一旦本体を初期化するしかない
・AppleIDがわかっていたら、(所定の手続き=たぶん亡くなったことを証明する書類提出=を経た後に)パスワードを案内することは出来る。
・iCloudにログインできるようになれば、保存されているデータを見ることは出来る。
※このやり取りでは出ませんでしたが、PCにiTunesバックアップを行っていれば復元することは出来そうです。
結局、iPhoneのデータ管理は、iPhoneでiCloudにバックアップする設定になっているかどうかがとても重要ということです。
昔、"one to one"でアップルストアによく通っていた時に、講師の方から「iCloudバックアップ/iTunesバックアップをしていなくてiPhoneが壊れてしまい、ジーニアスバーに持ち込んだ人がデータを復元できずに泣いていた」と聞いたことがあります。あちゃ〜、って感じですがもはやどうにもなりません。
iPhone購入時にキャリアがバックアップの仕組みややり方を教えてあげれば、こういう悲劇は少なくなるんでしょうけど、iCloudのアカウト設定やらバックアップの概念やら説明していたら、詳しくない人なら1時間じゃ教えきれないから窓口が大渋滞しそう。販売数に追われるキャリアがそんな面倒なことする訳ないよね。
個人情報の塊であるiPhoneの運用にあたって、セキュリティの意味合いはよく分かるし、簡単にパスコードロックが解除できるようになったら大問題なのも分かります。
ただ、亡くなった人の親族に対して、せめてパスコードロック解除だけでもApple社としてなんらかの救済措置を用意して欲しい、と切に思いました。