「"one to one"」の終焉と後継サービスへの期待 | いさおリンクのインターネット羅針盤

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出かけるときに結構寒かったので上着を着ていったんですけど、途中で立ち寄ったApple Store渋谷は湿気がこもっていてエアコン効かない状態だったので、気がついたら汗まみれになっていてキツかったです。これからこういう日が増えていくんだろうな。

さて今日の本題です。

先日のことです。Apple Store渋で"one to one"のパーソナルトレーニングを受けていたんですけど、講師の方との雑談の中で、

自分「よくMacは高いと言われるけど、"one to one"でMacのことを好きなだけ学ぶことが出来るので、その分の講習費用を考えたら決して高くはない。」

というようなことを言ったら、講師の方が

講師「Macを買ったら"one to one"を利用して操作を覚えられるのではなく、"one to one"と言う講習サービスにMacが付属していると考えることも出来ます。」

と言うような事をお話されて、目からウロコでありました。確かにそうだよね・・・

パソコンを買うのは目的を達成するための手段であって、買うのが目的ではないはず。この仕事を始めてからパソコンの使い方をご案内した人は延べにしたら1,000人は超えているんですけど、大多数の人はパソコンに対する考え方として、

・1円でも安く買いたい。

が優先順位1位に輝いています。それはある意味当然と言えば当然なんですけど、裏返せば「パソコンを安く買う」のが手段ではなく目的になってしまい、買っただけで満足しちゃって一番大切な、

・パソコンを使って様々な目的を達成する

事が疎かになってしまいがち。その結果、パソコンのハードウェア/インストールされているソフトウェアが本来持っている能力が眠ったままになっているように思えてなりません。

疎かの原因ははっきりしていて、

・使い方を学ぶ機会がない

ことに尽きます。誰もが触っているけど誰もが見よう見まねで、何だかよくわからないけど何とかなっているから・・・ まあいっか。何とももったいない使い方だけども、それが現実です。※これ、スマートフォンも同じ構図になっています。

パソコンやスマートフォンは当たり前になりすぎて、今さら使い方を学ぶことにお金を払う発想が無いように思えます。

そんな中にあって"one to one"は、そのサービス内容といい、バーゲンプライスと言える程の低く抑えられた利用料金といい、パソコン関連のハードウェア/ソフトウェアメーカーとしては異例&破格のサービスだったと思います。

街のパソコン教室に行くよりは"one to one"に通った方が知識が身につくんじゃないかと思いますし、今や誰もが使っているiPhoneやiPadとの連携もスムーズに覚えられるでしょう。

ただ惜しむらくは、"one to one"を利用できるエリアが極めて限定されていることと、WindowsPCに比べてMacの価格が高く(それでも両者の違いを吟味すれば言うほど割高ではないと思うのですが・・)、選択肢に入らず購入に結びつかないことです。

更に悪いことに、パソコン市場が今や飽和から縮小に向かっているようですから、"one to one"を存続させても足かせにしかならないのかもしれません。それでも、今のパソコン業界で"one to one"に準じたサービスを展開できるのはApple社位しか思いつきません。

そんなApple社への期待をつないでくれたのが、講師の方がお話しした、

・「Apple社がサービスを終わらせるのは、次の新しいサービスへの準備の場合が多い。」と言うニュアンスの言葉です。

この新しいサービスが本当に準備されているのかどうかはわかりません。ただ、今後"one to one"の後継的なサービスが出てきたら、Apple Storeでしか得られない最新の情報と知識を求めて積極的に利用したいと思っています。果たしてどうなるのか? その結果は早ければ10月になればわかるでしょう。