さて今日の本題です。
"one to one"でFinal Cut Pro Xのパーソナルトレーニング(60分マンツーマンで教えてもらえる)を受けている時のこと、話の流れでMac版iMovieのプロジェクトをFinal Cut Pro Xに引き継げるのかどうかを聞いてみたら「出来ますよ~」。
こんな感じでやるんですよ、とiMovieのプロジェクトをFinal Cut Pro Xに渡す手順を案内していただいた画面を見ていたら・・・
ん、画面上に非常に気になる文言が出ているではないですか! トレーナーの方に再度開いてもらって文言を読んでみると・・
「iOS版iMovieのプロジェクトを読み込む...」

え、iOS版iMovieのプロジェクトを読むことが出来るの??
と言うのも、自分の記憶では、iOS版iMovieがMac版iMovieへプロジェクトを渡すことが出来たのはiOS6まで。
iOS7以降はiOS版iMovieとMac版iMovieはプロジェクトの受け渡しは出来ないもの、と思っていました。実際、過去の"one to one"で聞いた時も「出来なくなりました」との返答を頂いていました。
それだけにボタンが存在していても半信半疑で、トレーナーの方に「いつからiOS版iMovieプロジェクトの受け渡しが出来るようになったのでしょうか?」と聞いてみたらつい最近(iOS9から)とのこと。うっそ~、そんなのどこに書いてあるんだよ~。
と思って、App Store iMovieのページを見てみたら・・ありました(・・;)・・ 大変シツレイしました。
しっかし、個人的には首を長くして待ち望んでいた機能だっただけに、出来るようになったらのならもっと大々的に宣伝してくれよ~、って感じです。
と言う訳で、ざっくりとですが連携プレーのイメージをお伝えいたします。
ステップ1 iOS版iMovie
iOS版iMovieで作ったプロジェクト(プロジェクト名:ケルヒャー) を選択、共有ボタンをタップします
※プロジェクトで書き出せるのは
・iTunes
・iCloud Drive
の2つのみ。他はmov形式での動画ファイル書き出しとなります。
iMovie プロジェクト をタップします。
これでiCloud DriveにiOS版iMovieのプロジェクトが書き出されます。
MacのiCloud Drive内にあるiMovieフォルダに書き出されたプロジェクトがあるかどうか確認します。
ちゃんと入っていますね。これ以降はMac側のアプリで進めることになります。
今回使ったのはiMovie 10.1。これより古いバージョンではiOS版iMovieの読み込みは出来ません。
iOS版iMovieのプロジェクトを読み込みます。
ファイル→iOS版iMovieのプロジェクトを読み込む...
読み込まれたプロジェクト。ビデオ音声が入っても音楽素材がミュートしないなど、完全互換とは行かないようです。
続いて、Final Cut Pro Xへイベントを書き出します。
以上の作業を経て、ようやくFinal Cut Pro Xで編集が可能になります。
ステップ3 Final Cut Pro Xでの編集
今回試したFinal Cut Pro Xのバージョンは10.2.2です。
ライブラリではなくイベントの書き出しなので映像素材そのものは読み込まれません。従って、うっかりタイムライン上でデータを削除してしまうと厄介なことになります。
いかがでしょうか。手間はかかるのが欠点ですけど、自分のiPhoneやiPadのiMovieで作ったプロジェクトはもちろんのこと、他の人が作ったiMovieのプロジェクトを以下sるのはメリットだと思います。
あと、注意すべき点として、iMovieのプロジェクトは平気で数GB、あるいはそれ以上の容量になります。そのためiMovieのiCloud Driveを利用する場合は、iCloudの無料5GBの制限との戦いになるでしょう。
その他にiCloud Driveが同一AppleIDでの利用しかできず、異なるAppleIDの人にデータを渡すことが出来ないのはかなり不満です。異なるAppleID間でのiMovieのプロジェクトの受け渡しは、(まだ試していませんが)iCloud DriveアプリからDropboxやGoogleドライブ経由でのやり取リする形になると思います。これは追って実験するつもりです。
4Kビデオが撮れるiPhone6sは単体でも楽しめるし、ざっくり編集してからMac版iMovieやFinal Cut Pro Xに渡してより凝った編集を行うことが可能になってますます魅力が高まりました。あと必要なのは・・ 撮る人の腕ですね(・・;)。