さて今日の本題です。
お借りしているLenovo ThinkPad T540p を、手持ちのT510と比較しながら紹介していこうと思います。
ちなみに前回書いた記事はこちら
Lenovo ThinkPad T540p 試用レポートその0@Win8.1UpDate準備編
http://ameblo.jp/isaolink/entry-11912906577.html
まずは外観から。同じTシリーズとあって筐体のサイズはほぼ一緒です。両者を比べると一番違うのはキーボード。ビジネスライクなTシリーズの性格上、地味に仕上がっていることもあって、クラシカルなキーボードを使っているT510はT540pと並べてみると古色蒼然としている感じは否めません。
しかも、ワイド液晶+テンキー無しキーボードの組み合わせはキーボード両脇がスカスカとなってしまい少々カッコ悪いです。この点は普段使っているMacBook Pro Retina 15でも同じです。
一方、アイソレーションキーボード+テンキーのT540pは整然かつ緻密に配置されていてぱっと見とてもスタイリッシュに感じます。ただ・・・ テンキー無しキーボードに慣れている人間にとっては、普段使う部分のキーが左に寄っているので画面の中心と体の中心がずれてしまい、どうにも落ち着きません。
もしテンキー有り/無しキーボードのカスタマイズオーダーが可能だったら、個人的にはテンキー無しでオーダーしたいです。
トラックパッドはやはりスタイリッシュで洗練されており、無骨さが売りのThinkPadらしさがありません(笑)。
その点、T510はこうやって改めて見ているとビックリする位無骨です。これぞThinkPad(笑)。
T540pのトラックパッドの見た目は最高、さぞかし操作感も最高と思いきや、実際に触りだすと印象が変わってきます。一言で言うと反応が読めずに使いにくいのです。
と言うのも、T540pのトラックパッドとほぼ同じ形状のMacBook Pro Retina 15を普段使いしているため、Macのキー操作時の動作とか反応が良くも悪くも基準になります。
つまりMacを使っている時のトラックパッドのイメージで操作しようとすると、クリックしたとき、スワイプやスクロールで指を滑らせたとき、トラックポイントを使いながらクリックしようとしたときの反応や動作の感覚がリニアじゃないのが凄く気になるのです。
もちろんMacはいつも触れているから慣れ親しんでいる分アドバンテージがあります。なれで解決できる可能性は十分にあります。
ただそれでも、日頃から様々なパソコンを操作しているので比較的客観的に判断は出来るとも思っています。Macや幾多のWindowsノートPCの平均的な感覚を基準に考えても、T540pが抜群に優れているとは言えない気がするのです。自分自身はトラックポイント大好き人間なので、トラックポイント+トラックパッドって凄くいいよ!と声を大にして言いたいのですが、それを言えるようになるには慣れが必要そうです。
あともう一点きになるのが、パームレスト部分のの角が手に当って打ちにくく感じること。どういうことかと言うと、T540pのパームレスト部分はエッジが旧で机に肘をついたスタイルでキーを打とうとすると角が強く手の平や手首に当たります。
その点、同じ構造のT510は手前が丸くなっていて手にやさしいのです。デザインとの兼ね合いもあるから難しいだろうけど、長時間キーを打つことを考えたらもう一捻りしたデザインになって欲しいものです。
あとやはり厚みも打ちにくさの要因の一つです。比べるのは忍びないけど例えばMacBook Pro Retina 15と並べてみるとその厚みがよくわかります。
続いて性能面について。T540pのスペック
CPU:Corei7 4800MQ 2.7GHz
メモリ:16GB
液晶サイズ:2880×1620ドット
高精細な画面でパワフルな動作。不満を感じる人はいないんじゃないかと思います。動画処理をやっている方はもっと上が欲しいと感じるかもしれませんが、既存のHDD→SSDに換装すればもう必要にして十分以上じゃないかな。それでも足りないんだったらデスクトップ機に行くべきです。
液晶ディスプレイは高精細で見やすく目が疲れるようなこともありません。調べてないのではっきりしたことは言えませんが、これだけの性能があるんだったら4Kモニターに外部出力すればより快適に使えるでしょう。
以上のように少なくとも試用している範囲内ではスペック面での不満は一切ありません。会社でこの位のスペックのパソコンが与えられたら、さぞかし仕事の効率が上がることでしょう(笑)。もはや’T510と比較検討する意味もないほど秀逸です。
あと、試用機にはキャッシュとして利用するための16GBSSDが入っていました。HDD+このSSDの組み合わせもありでしょうか、自己責任においてHDD→1TB SSDに換装する方がトータルでの満足度が高いかもしれません。もちろん保証が無くなってしまうので注意が必要ですけどね。
続けます。
筐体廻りで一番気になったのはACアダプター。T510でもデカイな~ と思っていましたがT540pのACアダプターを見てのけぞりました(^_^;)。下がT540pのです。ここまでデカイとさすがにPC本体+ACアダプターを持ち歩くのはキツイですね。
コネクターの形状も変わりました。見慣れた丸コネクターが使えないのは寂しいです。丸コネクターだったら秋葉原のジャンク屋でいくらでも、しかも安価にACアダプターを入手できるけど、角コネクターはLenovoから購入するしかないかも。
と、簡単に紹介してきました。持ち歩ける超高性能パソコンを探している人にはかなり魅力に映ると思います。家電量販店で売られている同じような大きさのノートパソコンとパッと見、同じように見えますが、実は超クールで超パワフル。その昔、車の世界で言われていた「羊の皮をかぶった狼」のパソコ版のように感じました。
自分がこのパソコンを使うとしたら、ノートパソコン単体で使わずに持ち歩けるデスクトップ機を目指すでしょう。
ますは外部デバイスとの脱着を簡単にするドッキングデバイス。ThinkPadには底面にドッキングデバイス用のコネクターが付いています。
ちなみに写真はT510用のドッキングベースです。デュアルモニタや外付けHDDを接続するのも簡単にできます。
デバイスは、外部ディスプレイ、外付けキーボード、マウスといったところでしょうか。※下の写真には外部ディスプレイは含まれていません。
ではまとめます。
一言で言うと超高性能でパワフルなノートパソコン。ハードな仕事もデスクトップ機に頼らず出来そうな感じです。少なくとも普段MacBook Pro Retina15 Late2013特盛を使っている自分からみて、T540p以上のスペックは不要です。
日常的に持ち歩くには少々ごつすぎるので、普段はドッキングベースに載せてデスクトップマシンとして使うのが最も効果的な使い方かと思います。車での移動がメインだったら、自宅と職場に同じドッキングベース関連構築をしておけば、家でも会社でも移動中でも出先でもシームレスに仕事ができます。
T510で上記の使い方をしていたので、Macに移らなかったら今頃このT540pあたりを(電車移動なので重いと不満を言いながらも)持ち歩いていたかもしれません。