さて今日の本題です。
「青春」と言う言葉、自分のようなオッサンには少々気恥ずかしい響きがあって口に出すには勇気が要ります(^_^;)。
そんな青春を象徴する「モノ」は人によって様々でしょう。音楽、本、旅行、仕事など挙げられる人もいるかと思います。
自分にとってそんな青春の一コマと言えるのがコレです。
1981年式 ホンダCB750FB
当時の二輪車限定解除試験はえらく難易度が高くて、情熱と金と暇が無ければ受かるのは難しかったです。受験した福島の試験場は比較的判定基準が緩かったと想像しますがそれでも取らせない&落とすための試験だったのは間違いありません。それだけに試験官から合格を言い渡された時は天にも昇る心地でありました。
ようやく手に入れた限定解除免許、早速バイク探しに励みました。幸いなことに職場の先輩経由で紹介を頂いて、お友達が所有していた1年半落ちで走行距離2000kmのホンダCB750FBを譲っていただけることになりました。
引き渡しが終わり50kmほど離れた当時住んでいた寮に戻る道すがら、やっぱりナナハンは静かでいいな~と思いながら制限速度+αで巡航していて、ふとシフトペダルに足を当ててみたらまだ4速だったことに気づいて慌てて5速にアップしたことを今でも覚えています。
その後頼もしい相棒としてどこへ行くにも一緒、しばらくして福島の職場を辞めて東京に出ていき、専門学校を卒業するまで乗り続けた後に実家で塩漬け状態に。いつか再び乗る日が来るだろうと思いつつ気がついたら20年以上の月日が流れていました。
実家に戻って父にバイクを引っ張り出したいんだけど、と切り出したら「ようやくその気になったか」とのお言葉を頂戴しました(^_^;)。なんせ20年以上放置だもんね。
今から30年以上前のデザインながら、今見てもかっこいいと思うのは単なる贔屓の引き倒し、ただの思い込みかもしれません。
もしかしたら当時憧れていたときのワクワク感、タコメーターの俊敏なレスポンス、高回転域エンジン音、コーナリング時の一体感、それらが合わさったものが「かっこいい」と思い続けられる源泉なのかもしれません。
いざバイクを目の前にすると乗りたいと思うのが偽らざる心情です。ただ、これだけ長期間放置すると全ての構成部品にダメージがあり、このままガソリンを入れてエンジンをかけて はい、スタート 何て訳には行きません。バイクのレストア費用とか維持費、置き場所、ライダーの身体能力劣化もクリアすべき課題です。今は眺めて楽しむだけに抑えたほうが良いのかも。
あと、実家にはもう1台兄が所有していたスズキRG400Γも置いてあります。レーサーレプリカと言う言葉がぴったり、登場時のインパクトはRG250Γの方が上ですが走行性能はこちらの方がはるかに上です。高回転域になったのぶっといゴムで引っ張られているような空恐ろしい浮遊感覚は今でも覚えています。
走行距離なんと8200km! もったいなさ過ぎる。兄に今後どうするのか聞いてみたら「いや~、バイク王にでも頼もうと思ったけどそのままになっていた」とのこと。
それではと、じゃあ貰ってもいいかな?と聞いてみたら
兄「いいとも!」
とは言わなかったが譲渡OKが出ました。おお~、2台のバイク持ちになったぞ~~
一時の嬉しさが去ったあと、ふと現実に帰ります。
貰ったはいいけどどうしよう・・・ 2台もあるでよ
まあ、もうしばらく置かせてもらっておいおい考えましょう(笑)。と言う訳で短い帰省は終わりを迎えつつあります。明日は少しだけ家の手伝いをしてから帰途につく予定。