引っ越し初日の夜は明け、平穏な日常に向けて地ならしが始まりました。段ボール箱が連なる山中からようやくシェーバーを発掘して喜んだのもつかの間、ベルトがどこを探しても見つかりません。仕方ないので近くのイオンのオープンを待ってベルトを購入。何か足りないものがあっても当日あるいは翌日にだいたいのものだったら調達できてしまう巨大ショッピングモールの便利さと底力を痛感した出来事でした。
さて今日の本題です。
先日書いたこの記事↓
ICT(情報通信技術)教育と5万円パソコンの記事を読みました
http://ameblo.jp/isaolink/entry-11895356126.html
で書き足りないことがあったので追加です。
ICT(情報通信技術)教育の流れの中で、生徒がインターネットに接することが容易に出来るようになるのはとても好ましいことだと思います。
今やインターネットは日常生活になくてはならないものとなり、インターネットをうまく利用できる人とそうではない人の格差は開くばかりです。
ICT教育が目指すのはインターネットの特性を理解しいかに活用するか、であるのは間違いありません。同時にたくさんの経験を積めば積むほど経験値は上がり長所短所も見えてくるようになるでしょう。
その経験の中には楽しいことばかりじゃなくて、時にはヒヤッとすることや足を踏み外して誰かに助けを求めることもあるでしょう。そんな風にプラス面もマイナス面も経験することで人は賢くなっていき、今起きている状況に対して正確な分析ができ、的確な判断を下せるようになっていきます。
自分がお客様にプレゼンで上のような話をするのに「火」に例えた話をすることがあります。違う分野の喩え話はかえって混乱を招くことがあるのは承知の上でこの話が一番イメージが伝わりやすいのではないかと思うのです。それはどんな話かというと・・・
インターネットは「火」だとイメージしてみてください。
さて、火はどんな力を持っているでしょうか?
◆プラスのイメージ
・火の近くにいることで身体を乾かしたり温めることが出来る
・火を燃やし続けることで夜間他の動物に襲われなくなる
・仕留めた獲物を焼くことによって美味しく食べることが出来る
・高温の火を使うことで矢じりなどの武器や陶器などを作ることが出来る
一度火を使うことを覚えたら、恐らく火のない生活に戻るのは耐えがたい苦痛になるでしょう。
ただし火は重大な問題を起こす可能性があります
◆マイナスのイメージ
・近づきすぎるとやけどしてしまう
・もっと近づくと熱や酸欠で命の危険に晒される
・住まいや家財道具などの財産を灰にしてしまう力がある
・火に乾燥や風が加わるとありとあらゆるものを燃やし尽くしてしまう力がある
物事には全て正と負、プラスとマイナスの二面性があります。重要なのはそれらを知った上で付き合っていくことではないかと思うのです。
プラスのイメージだけが頭の中を占めるようになったり、マイナスのイメージだけにとらわれてしまったら柔軟な思考ができなくなります。大事なのは、経験して酸いも甘いも噛み分けるほど知った上で自分に合った使い方をしていくことです。
そういう観点からICT教育に関する記事を読んだり話を聞いたりすると、教える側の苦労が透けて見えてきます。その例で最も適切なのはLINEでしょうか
「LINEは問題が起きる可能性があるから禁止にする」
確かにLINEを取り巻く問題は重大で根が深いのはわかります。ただ、だからと言って蓋をして(禁止して)しまえばそれで良いのでしょうか? とにかく接触させるなで隔離、何も知らずに純粋培養された人が予備知識無しで社会に放り出される事が本当に子どもたちの為になるのか疑問に思ってしまいます。
教育をする人たちの手に余ることはとにかく禁止。臭いものに蓋をし、まるで問題が無かったコトにするのは楽で管理しやすいけどそれでいいのでしょうか。
生まれた時からパソコンとともに育ち、ガラケーやスマホを持つのが当たり前の子どもたちが激動の社会をたくましく生き抜くためのプレトレーニングとして、LINEやTwitterなどを使わせながら経験を積ませていく教育方法があれば子どもたちも納得できるし、より深く興味を持ってICT教育に望むんじゃないかと思います。
もっともまだICT教育は始まったばかりで、何もかもが手探り状態のようです。
今すぐは無理にしてもパソコンやインターネットを使いこなし、柔軟な思考と大胆な行動で組織に頼らずに食べていける若者が一人でも多く育つよう期待して見守りたいと思います。
最後にタイトルの問いかけに対する返答を。
ICT(情報通信技術)教育とかけて 火の扱い と解く、そのココロは?
どちらも扱いを誤ると炎上して大やけどを負います・・・ お後がよろしいようで