気がついたら大きなプールに来ていた。どうもそこで行われる大会に出されたらしい。
何でもいいからデカい大会に出たいとか言ったら本当にデカい大会に出されたのである。
中の放送を聞いていたら障害者専門の水泳大会、ということである。
当然自分のカテゴリーは精神、ということになる。
さて大会で出場する予定のプールに行くと、自分が出るのは5メートルくらいのプールで、そこまで水深もなく、ここをターンして10往復、つまり大体100メートルということである。
自分は二組目だったので、同じスイミングスクールの選手が先に一組目で泳ぐのを見ていた。
なんだか日本だけでなく色々な国の選手がいるので国際大会、パラリンピックにつながる何かみたいな状況である。
何だかんだで先に出た同じスクールの選手がトップで泳いだので、次の試合に進んだ。
二組目で自分の名前が呼ばれたので、プールまで歩いていき、飛び込まないで水中からのスタートになった。
あっという間にターンをしなければならないのであまり泳いでいるという感覚はなく、
せわしなく足を動かして、必死にぶつからないようターンをしているような状況だった。
泳ぎ切ったので水から上がり、タイムを確認して8人泳いだ中で上位につけていたので、
このまま行けば次の競技に進める感じだった。
先に出た仲間は確実に次に進めるので、それを見に次のプールまで歩いて行った。
そこは前のプールとは違ってちゃんとした長さと深さがあるプールだった。
しかしルールを聞いていると、泳いでいる最中に浮かんでいるラーメン菓子を食べきったら先に進めるというなかなかな難題だった。
タイムの順番に8人呼ばれるというが一番先に仲間の選手が呼ばれてスタート地点に立ち、その他の選手が呼ばれて次々と位置につく。
六番目くらいに自分の名前が呼ばれたので、少し驚きながら所定のスタート地点まで歩いて行った。
そこで何故かラーメン菓子にアレルゲンはないかを聞かれた。
海老や蟹のラーメン菓子があったので、甲殻類アレルギーだということを伝えて自分のコースからよけて別のものを配置してもらった。
あとは可能な限り飛ばして菓子を口に突っ込めばあとは何とかなる、何とかする、と、
コースの前で待ち構えていたら少しずつ目が覚めて行ってベッドの上にいた。