女性だけ割引する焼き肉のチェーン店がどうだとか男女平等ではないとか言うが、
店がないからどうでもいい、が通じてしまうのが田舎のいいところであり悪いところでもある。
都会で取り上げられる話題のほとんどに実感がないというか、存在しない問題をどうやって取り上げるのかとか、
わざわざ何もない所に火種を持ち込まないでくれまであり得るからどうしようもない。自力で都会まで、せめて地方都市まで辿り着かなければ、
男女平等だのSDGsだのといった問題の具体的な展開例を見ることもかなわないだろう。
たとえ取り上げたとしてもその問題を共有できる人自体が存在せず、とある課題を取り上げてもはいにもいいえにもつけなければ、
そもそも問題が存在しないということになる。実感も実体験もないから対立しようにもする術がない。
そして田舎というのは大抵少子高齢化社会であるから、構成員も高齢者が中心で若い世代の問題が都市部で起きても、
田舎という場所では人口も流動性がないので、大半は従来の価値観で対応する。
新しい生活様式はまあまあ浸透したが、それ以外の対立的な新しい価値観なんて投げ入れてもどう反応すべきかも見えない。
学校も公共施設も段々と貧弱になっていき、いくつか世代を跨げばここが細々と残るか、もしくは残らないかもしれない。
今この文章を書くのに使っているスマホの機種交換すら地元で出来なくなっているのに、一体何を期待しろと言うのだろうか。
誠に遺憾である。