今年はなんか晴れと言うほど晴れてないし雨は遠慮なく降るし、
野菜を天日干しにしたいと思っても天候不良で、野菜を日に晒したら曇ってくるとか天候ハラスメントか何かか、と思ったので、
あちこちのリサイクルショップを渡り歩き、これだと思えるフードドライヤーを買って帰ってきた。
二日連続で晴れになるような天気にほぼなってないから天日干ししても雨の心配をしなければならないし、何なら強風で吹っ飛ぶ。
七月とか新手のいじめか、というほど荒天高湿だらけだったので、収穫できてもすぐに食べる以外に方法がなかった。
保存、保管して農閑期に活用するには乾燥などして水分を飛ばす必要があるが、天気が悪いと何も乾かない。
根っこから引っこ抜いたスベリヒユなんて全く枯れる気配がないし、他の草と一緒に抜いて放置しておいたら、
どういうことか多湿で腐った他の草を養分にして育ち始めた。つまり乾く気配が全くないということである。
こんな環境で天日干しなんてできるか。せめて二日は干しておきたいが全然晴れないのでどうしようもない。
一応青空は見えるが天気予報的に言えば曇りみたいな日々が続いて、天気予報的にも晴れになる状況には本当に稀にしかならない。
やむを得ず野菜を乾燥させる機械を活用して、奇怪なほどに積もった野菜を保存保管しなければ、何のために家庭菜園をしているか分からない。
取りたてを食べるのももちろんのことであるが、食い切れない量が出来たときに単に捨てるのは愚の骨頂であろう。もったいない。
土から、植物からいただいたものはきっちり消費しなければ何のために植えたかわからない。
トマトとか家で採るのもあれば、親が貰ってくる、近所で知り合いの家庭菜園で採れた野菜をおすそ分けされるのもあるわけで、
食卓を見渡してもどれもこれもトマトだらけじゃない、とかなると、
切って茹でてペーストとか液体になったのを冷凍庫へ、となるが、残念ながら冷凍庫の体積にも限度というものがある。
業務用の冷凍庫なんて都合のいいものはないし、あってもブレーカーが落ちるだろう。
そうなると乾燥して水分を抜いて保管できる方法を模索しなければならないが、天気が悪いと何も出来ない。そのうち傷むかカビでも生える。
何もかもどうしようもないからどうにもならないので野菜乾燥機を買わざるを得なかったのである。
で、色々乾かしましたが、思ったより勢いよく水分が抜けるので天日干しより色が悪くなるかな、と思いましたが、
現在手段を選べるような状況ではないので細かな欠点には目をつぶらざるを得ない。
とにかく乾燥、乾燥、さっさと乾燥、乾くど、というほど右から収穫物が流れてくるので、やるしかない。
乾かしきれないものはもう発酵でもさせるしかないから(大きくなっている唐辛子のまだ青いやつの群れを眺めながら)そういう調味料の調べ物もする。
乾燥と発酵でもどうにもならなければ人に投げるしかないが問題は自分には人間関係がないので投げる相手がいないことである。
収穫物は責任をもって自家消費するしかない。そして採れた実だけでなく来年植える種も確保しなければならない。
やることは実に多い。誠に遺憾である。