今年は家にまだアリは入っていないが、家庭菜園をやる都合上葉に群がるアブラムシを積極的に保護されても困るし、
何なら野外でアリの数が増えすぎた気もするので、ちょっと減らそうと思って毎年使っているアリメツを持ち出した。
庭はまさにアリの王国である。ちょっと油断すれば足元をアリが走り抜けていく。小さいのから大きいのまで様々である。
さすがにシロアリはいませんでしたが(アリメツは種の違うシロアリには効きません)
というかシロアリは形だけアリのような感じのゴキブリ目なのでアリとは何の関係もありません。
サフランとイヌサフランが全く関係のない植物であるように(なおイヌサフランは猛毒です。デカいからといって食べたりしないように。死にます)
家庭菜園の水やりをして気がついたらアリが自分の身体を登っている程度のアリの量なので、
出来れば減らしたいがなんか植物に影響が出ても困るし、強い薬になるとなんか後腐れがありそうで使うのをためらう。そもそも農薬とか使いたくない。
そしてアリメツを用意してトレーか何かに撒いて帰るだけの簡単な作業を行うのであります。
アリメツがアリに認識されていないなら単なる水たまりみたいなものだが、アリに認識されて覚えられるとバリバリ集合してしまうので、
集合体恐怖症とかそもそも虫の関節とか外骨格が嫌い、という方は使わないのが賢明でしょう。
アリに悩んでいる人にアリがアリメツを摂取している画像を見せたら、即「グロ画像だろこれ」と言われました。というか何故撮った。
水飲み場で水分補給する人が一列に並ぶように、アリも当然横に大量に並びます。むしろ並んでもらわないとこの薬の真価が発揮されません。
巣に撒いて退治する殺虫剤ではなく、アリの習性を利用して毒を巣に持ち帰ってもらって分配して巣を滅ぼすタイプの薬になるので、
(アリの巣コロリの液体版で容器が屋根なし、みたいなものだと思っています)
アリの習性を理解しないでやみくもに、適当に設置しても効き目はないでしょう。その辺直接アリの巣にふりかける殺虫剤とは違う難しさがあります。
確実にアリの通りそうな道を観察して把握する必要があります。アリだけに。
何せアリにアリメツを認識させてアリメツまでのルートをフェロモンで覚えさせるまで根気強く作業しなければならないので。
そしてマメにアリメツを補給しなければ大規模な巣には効きません。全滅を狙わずとりあえずある程度減らしたいなら一回でいいかもしれませんが。
アリの集合体に耐えられる人であればいいですが、そうでない方は無難に巣の真上からふりかけるタイプの殺虫剤で退治した方が無難でしょう。
まあ私はアリメツに群がるアリを見ながら、そこにいるから排除するみたいな、
こんな単純な動機でアリを駆除する自分のエゴがとても酷いものだと思いながらアリを観察して過ごしています。
誠に遺憾である。