期待と不安を脳に毎回送る旅の前 | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

新しいことをすると期待と不安を胸に、とか普通書きますが、私の場合胸ではなく脳に直接行きます。

「期待と不安を脳に」というのは、確かVOWの誤植か何かのコーナーでネタにされていたと思いますが、

私はその誤植通りに脳天直撃セガサターン(世代バレバレ)になります。もっと言えば頭はグルグルして胸はハラハラします。

最悪腹を痛めてトイレから出られなくなります。

何処をどう考えても長期的な外出には不向きです。一週間旅行に行くとか言われたら拒否して部屋にこもりたくなります。

電化製品とか放置出来ないから、通電している以上いつショートするか、とか不安になると、家から出られなくなります。

旅に出るたびに毎回定番のように不安や期待が入り交じった憂鬱さとは違う不安そのものを頭にぶつけられてしまいます。

かといって前日とかに急遽キャンセルすればその分代金は嵩むし、なんで旅行に行きたいとか思ったのかとか言われるのでおとなしく外に出ますが、

一泊二日でも強迫観念そのものの窓は閉めたか、電気は切ったか、ガスの元栓は閉めたか、水道は閉めたか、鍵をかけたか、

とまあテンプレ通りの強迫症の不安に襲われて、動くたびに強迫観念が存分に発揮されおちおち外に出ていられません。

その内旅に出られなくなるかもしれない、とは旅に出る直前毎回思っている。今回が今度こそ最後ではないかと。いや最期なのかもしれない、と。

旅に出る前、前日と直前さえ乗り切れば何とかなりますが、玄関を脱出するまでが本当に酷い。

不安が募りすぎて旅行に積み込むバッグも強迫症で何度もチェックする割には必須なものを忘れます。期待と不安が脳に達しているからです。

何か生きている気がしない、と言えば過言だとは思いますが、実際不安が、本当に必要な行動にまで影響するので、何とかしたいがどうにもならない。

誠に遺憾である。