カンニングって場合によっては、いやよらなくても十分犯罪だぞと思いました。
カンニングがバレて別室で指導を受けて、しばらくしてからそれを苦にして亡くなった高校生の話がニュースに出ていた。
カンニング発覚から先の「指導」の内容については精査されるべきものだと思いますが、
万引き(窃盗)とかカンニング(試験の公平さに対する侵害)とか、ぼやかす表現で軽く済ませようとするから、
警察に行くべきものを行かないように内密に処罰するから見えるべきものが見えなくなってしまうのだと思います。
そもそも常習犯なのかも分からないし、亡くなった子供がどこまで追い詰められていたか、は今となっては知る由もない。
一度の失敗で叱責その他常軌を逸した罰を与えられて精神的に追い詰められたなら、カンニングの罪は罪として、
正当な処罰とは何か。
失格した挙句再教育がてら様々なカリキュラムを課して改心を促すのと、
試験資格を失うだけで「帰れ」と言われて帰らされるのとどちらが「教育的」なのでしょう、と思う。
とりあえず行為的にカンニングは許されるものではない事だけは確かである。
まさかカンニングが見つかってもプロレスのわざとらしく反則を審判が目で見ていないからセーフ、みたいな話には決してならないだろう。
試験制度の公正さ公平さが失われてしまうからである。そんなものを許容したら試験制度と学校の信頼に関わる。
だからあってはならないし、あったら厳密に処罰しなければならないのもわかる。破滅はわずかな綻びを放置するところから始まる。
何なら何処の国でもいつの時代でもそういう裏道は横行してきたし、何故かそういうカンニングの歴史的な史料まで残っている。
昔なら試験対策の文章を書きつけた服とか、あるいは服の中にカンニング用の紙や筒を隠せるように仕込むとか、
今ではテストの問題を写真かメールで外部にいる他人に送って解いてもらうとか、
なんなら現代の将棋でも次の一手をAIに考えてもらうためにやたらと席を外すとか、
今の世でもカンニングの枚挙に暇がない。
当然ながら取った賞は取り消しになるし、何なら資格まで取り消される。
軽はずみ、ではとてもすまされない行為である。自分の能力に嘘をついたのだから、過去の自分の経歴まで満遍なく疑われる。
それだけの事をしておいて無傷で帰ろうなんて虫がよすぎる。
何をどうすればいいかは部外者、直接関わりのない人間にはまず把握は出来ないのだろうが、カンニングが許されない事だけは崩してはならない。
誠に遺憾である。