地震は起きる。飛行機はぶつかる。商店街は燃える。刃物を持って暴れ回る奴がいる。
一体どんな年始だ。
落ち着いて過ごそうにもテレビはこぞって報道を続けるのでテレビなどつけてはいられない。
変に煽るコメンテーターとかジャーナリストとかがいるので、
ネットのニュースで誰も叫んだり喚いたりしない黙々と事実を伝えるだけのメディアを選んで情報を得て過ごしている。
昔ならこのようなことがあれば政治が乱れているから天がお怒りだ、政治をやっている奴を入れ替えて空気を新しくしろ、とか言っていたが、
今でも同じ事を言っている他人がいるので政治と天災は何も関係ないですよ、と言いたくなる。
事故や事件は事実であるが、政治が乱れている事とは特に関係のない単体の事実である。
そこを無理に繋げようとするから陰謀だの何だのと不穏な言い方が後を絶たないのである。
とはいえあまりに冷静さを失う出来事が多すぎたので、不穏になるなというのも無理な話である。
地震が起きて東日本大震災みたいな事になりはしないだろうか、と思えば誰でも不安や憂鬱を抱えてしまうものである。
正月はおめでたいと祝っていたら素直に祝えない出来事が続々と出てきて、正直疲れた。
寝正月を決め込んでも心が落ち着かない。あけましておめでとうございます、と言うのにも空虚さを感じてしまう。
おめでたくもないことばかり起きているのにおめでとうなんて嘘、大袈裟、紛らわしいことを口になんてできますか。
そういう形式の挨拶といっても何か何処かに引っかかるものがあるから素直に言えない。
場の空気とは一体何であろうか。誠に遺憾である。