君は完璧で究極のIDOL(アイドル違い)
このゲームはそもそも推理物である。何に近いか、と言えば、
きっとこれになるだろう。買ったときの私の年末年始を奪い去ったゲームである。
船の乗組員の死因と犯人(時々人じゃない)を特定しながら進めていき全容を解明する、
何が起きたかはぼんやりフレーバーにしておくので自分の目で確かめてね!
みたいなゲームである。手がかりの点と点が繋がるときの快感と言えば計り知れない。
で、The Case of the Golden Idolを何故去年買わなかったのか、と言ったら
「日本語訳がないから」の一言に尽きる。グーグル翻訳を画面にかざしながら出来るようなゲームじゃない。
Switchにも配信されているが、やっぱり日本語版がない。どうしてそんなことになるかというと、
このゲームは答えの文章の欠けている部分の単語(人名、動詞、形容詞、などなど)を埋めていく、
埋めていって全容を解明するから、「単語の意味」的な意味でどうしても英語の文法と日本語の文法で、
完全に伝えきれないというか文の構造まで変わってしまうから簡単に訳せない。
それが今年に有志のMODで何とかなったので購入に至ったわけである。
なおPCからでないとMODは入れられないので注意してください。
最初は何このレトロゲーム感あふれるグラフィック、と思われるが、そうでないとグロすぎてお出しできない
(オブラディンの時も同じことを考えました)
物語の中の事件のワンシーンの真相を単語を埋めていきながら推理し解明していくのであるが、
オブラディンは一人の死因と犯人を三人ずつ解明すれば一区切りつくが、
The Case of the Golden Idolはそのワンシーンの犯人や動機、凶器とかを、
登場人物や配置してある物の中から自分で読み解く。かなり前にあった物がいきなり置かれたりもする。
フレーバーテキストも沢山埋め込んであるからちゃんと自分で読み解いてね!ということである。
(多分この辺もオブラディンと同じ)
そして事件の全容は判明するけれども、物語は自分が読み解いたとおりには進んでいない。
前の場面での登場人物が何食わぬ顔で登場してきたり死んだり色々あるので、
やっぱりオブラディンに近いだろうと思う。
オブラディンと違うのは最初から最終話を流したりしないで大体時系列で進むことである。
ネタバレになるからあまり言わないが、オブラディンより長い時系列で物事を考えることになる。
そして読んだ後「大体Golden Idolのせい」で終わらせたくなる。
オブラディンにいたサイコパス船員が複数いるような感じである。どいつもこいつも一癖ありすぎる。
最初の犠牲者なんてチュートリアル気分で「ああしんじゃった!」という感じで流されるが、
DLCまでちゃんと読み終わると「そりゃそうなるわ」としかならないから不思議である。
要するに本編とDLCまで読み解いてちゃんと人と時間が絡んだ一つの物語になりますよ、ということである。
そして「君は完璧で究極(Golden)のIdol」となるのである。これはひどい(いい意味で)
オブラディンよく似た違うオブラディン
登場人物大体悪人
(何故か狂歌)
位に思っておけば案外うまくいくかもしれません。
なお続編も鋭意制作中なのでそちらももちろん期待します。
今度はグーグル翻訳をかざしながら極力自力で何とかしてみます。
グリフォンが目覚めますよう。